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料金ページが3,483回表示でクリック19回。調べたら、7月に自分で消したURLだった

2026年9月18日
約14分で読めます
山田 祐輔
料金ページが3,483回表示でクリック19回。調べたら、7月に自分で消したURLだった

自社サイトの1年分を、ページ単位で調べ直しました。いちばん時間をかけて作った料金ページが、検索結果に3,483回出て、クリックされたのは19回。順位は44位と55位でした。「書き直さないといけない」と判断しかけました。

ところが、そのURLを開いてみたら別のページに転送されました。7月のリニューアルで、自分が消したURLでした。1年分をまとめて見たせいで、今はもう存在しないページの成績を、現役ページのものとして読んでいたのです。

この記事では、ページ単位で数字を見る手順と、その途中で私が踏んだ落とし穴を、実際の数字のまま書きます。

訪問者数を見ても、直す場所は分からない

アクセス解析の画面を開くと、まず全体の訪問者数が出ます。先月より増えた、減った。多くの方はここで終わります。私もそうでした。

ただ、この数字からは次の行動が出てきません。増えていれば安心し、減っていれば心配するだけで、どのページをどう直せばいいのかは何も分からないからです。

今回やったのは、全体の数字をいったん脇に置いて、ページごとに「見られた回数」と「実際に来た回数」を並べることでした。この2つを並べると、力の入れどころが自分の想定とずれている場所が出てきます。

使う道具は2つ。役割がまったく違う

作業に使うのは次の2つです。名前が似ていますが、記録している場所も中身も別物です。

道具何が分かるか
Search Console(サーチコンソール)検索結果に出た回数、その中でクリックされた回数、何位に出ていたか。サイトに来る手前の話
GA4(アクセス解析)サイトに来たあとの話。どのページから入り、どれくらい読み、どこから来たか

「検索で見られているのに来ない」はSearch Consoleで分かります。「来たのに読まれていない」はGA4で分かります。この順に見ていきます。

用語は3つだけ覚えれば足ります

  • 表示回数:検索結果に自分のページが並んだ回数。見られただけで、来てはいません
  • クリック率:並んだうち何割がクリックされたか。表示回数100回でクリック3回なら3%です
  • 平均掲載順位:検索結果の何番目に出ていたかの平均。10位までが1ページ目、それ以降は2ページ目です

【手順1・Search Console】表示されているのにクリックされていないページを探す

Search Consoleを開き、期間を過去12か月に広げて「ページ」の一覧を出します。表示回数の多い順に並べ、表示回数は多いのにクリックが極端に少ない行を探します。

自社サイトで出てきたのがこれでした。

ページ表示回数クリック平均掲載順位
会計ソフトとAIの導入支援(解説記事)9,3512458.6位
トップページ2,59616015.8位
会社概要1,561666.6位
ホームページ制作の料金1,8691355.2位
EC制作の料金1,614644.3位

下2行が料金ページです。合わせて3,483回表示されて、クリックは19回。クリック率にすると0.5%です。上の解説記事が2.6%ですから、5分の1しかありません。順位も44位と55位で、検索結果の5ページ目あたりにいます。

ここまで見て、私は「料金ページを書き直そう」と決めかけました。料金は、頼むかどうかを決める最後に見られるページです。そこに誰も来ていないのは痛い。

ただ、書き直す前に現物を見ておこうとURLを開きました。ここで話が変わります。

【落とし穴】その数字は、すでに消したURLのものだった

クリックしたら、別のアドレスに転送されました。7月のサイト全面リニューアルで、この2ページのURLを変更していたのです。古いアドレスは新しいアドレスへ自動で転送する設定にしてあり、これは正しく動いていました。

古いアドレス(もう無い)今のアドレス
/website-production-fee//online-sales/homepage/
/ec-site-production-package-fee//online-sales/ec-site/

つまり、私が見ていた「3,483回表示・19クリック・44〜55位」は、ほとんどがリニューアル前の成績でした。すでに存在しないページの数字を、今直すべきページのものとして読んでいたことになります。

なぜこうなるのか。転送を設定しても、Googleが新しいアドレスに切り替えるまでには時間がかかります。自社の場合は約2か月でした。その間、検索結果には古いアドレスが出続け、Search Consoleにも古いアドレスとして記録が残ります。1年分をまとめて見ると、この期間が混ざります。

新旧を並べ直すと、まったく違う姿が出てきました。

ページと期間表示回数クリック平均掲載順位
古いアドレス/12か月1,8691355.2位
古いアドレス/7月17日〜9月15日286064.2位
古いアドレス/9月前半検索結果から消えた
今のアドレス/9月前半14018.0位

順位は55位から18位へ上がっていました。リニューアルしたページの方が、Googleに評価されています。書き直しが必要という判断は、まるで的外れでした。

ただし、素直に喜べる話でもありません。表示回数が月150回前後から14回に減っています。理由もはっきりしています。新しいページは見出しを「枚方市・交野市のホームページ制作」に変えました。地域名を前に出した分、「ホームページ制作 料金表」のような全国向けの言葉では出なくなったのです。古いページはその言葉で363回表示されていました(ただし66位で、クリックはほぼゼロでしたが)。

地域で戦う判断そのものは、地図表示で2位を取れている現状と合っています。ただ、地域の検索数は小さい。「枚方市 ホームページ制作」は9月前半で表示8回でした。検索だけで問い合わせを増やそうとするのは、この規模では無理があると考えた方が現実的です。

ここが今回いちばんの収穫でした。ここで手に入ったのは、直すべきページではありませんでした。自分の数字の読み方が甘かったという事実です。

【手順2・GA4】入口になっているページを見る

次に、サイトに来た人が最初に開いたページを調べます。GA4では「ランディングページ」と呼ばれます。訪問者数の多いページではなく、入口になっているページです。

入口ページ訪問回数じっくり読まれた割合
トップページ46461.2%
問い合わせページ24370.0%
アフィリエイト機能の解説記事10056.0%
会社概要8361.4%
会計ソフトとAIの解説記事8031.3%

ここで2つ気づきました。

1つは会社概要が4番目に来ていることです。法人相手の仕事では、依頼する前に「この会社は実在するのか、どのくらいの規模か」を確かめます。読まれているのは自然な行動で、ここが雑だと問い合わせ前に落ちます。

もう1つは問い合わせページに直接来る人が243回もいることです。うち227回は、検索でもSNSでもなく、URLを直接開いています。ふつう、問い合わせページは他のページを見たあとにたどり着くものです。いきなり開く人がこれだけいるのは自然ではありません。営業目的の一括送信が混ざっている可能性が高いと見ています。

【手順3・GA4】どこから来た人が、よく読んでいるか

流入元ごとに、数と「読まれ方」を並べます。数が多い順に見るのではなく、1回あたりの滞在時間と並べて見るのがおすすめです。

どこから来たか訪問回数平均滞在
直接アクセス(URL入力・名刺・紹介など)70399秒
検索546139秒
他サイトからのリンク81183秒
SNS3424秒
AIアシスタント(ChatGPT・Geminiなど)18304秒

いちばん下に注目してください。ChatGPTやGeminiの回答からサイトへ来た人が、5分以上読んでいます。全ての流入元の中でいちばん長い時間です。件数はまだ18回ですが、AIに質問して出てきたリンクを踏む人は、すでに困りごとがはっきりしている状態で来ます。読み方が違うのは当然かもしれません。

逆にSNSは24秒でした。投稿を見てサイトへ送っても、ほぼ読まれずに戻っています。SNSでの見せ方を考え直すか、SNS上で完結させるかの判断が要ります。

他サイトからのリンクは81回と少ないのですが、183秒読まれています。誰かが紹介してくれた経由で来る人は、最初から関心があるということです。

【手順4・Search Console】社名以外で勝てている検索語を見る

検索語の一覧を出すと、たいていは社名がいちばん上に来ます。自社でも「メディレクション」「株式会社メディレクション」で合計93回クリックされていて、これが最多でした。

ただし社名で検索する人は、すでにこちらを知っている人です。名刺を見た、紹介された、以前会った。新しい出会いではありません。そこを除いて見ると、景色が変わります。

検索語クリック平均掲載順位
会計ソフトとAIの連携(3種類の言い回し)296〜9位
特定のネットショップ向け機能の名前204〜7位

どちらも、実際に受注している仕事と一致していました。そして順位が4〜9位です。すでに1ページ目に入っているので、あと少し押せば伸びる位置にあります。ゼロから新しいキーワードを狙うより、ここを厚くするほうが早いと判断しました。

分かったことと、決めたこと

1年分を見て、次の順で手をつけると決めました。

  1. URL単位で数字を見るときは、転送がかかっていないか先に確かめる。今回いちばん学んだのはこれです。確かめずに書き直していたら、すでに直っているページに手を入れるところでした
  2. ECサイト構築のページを検索に出るようにする。今のアドレスでの表示が1年で2回。事実上、検索結果に存在していません。地域名だけでは拾われないので、扱う範囲を本文に具体的に書きます
  3. 問い合わせページへの直接流入の中身を確かめる。営業なのか本当の相談なのかで、対応がまるで違います
  4. 勝てている検索語を厚くする。すでに4〜9位にいるものを優先します

訪問者数を眺めていたときには、この4つはどれも出てきませんでした。

つまずき早見表

こうなったら原因どうするか
成績の悪いページが見つかったすでに廃止したURLかもしれない手を入れる前にそのURLを開く。別のアドレスに転送されたら、それは今のページではない。自社ではGoogleが切り替えるのに2か月かかりました
Search Consoleの数字が、月ごとの合計と一覧の合計で合わない一覧の取得件数に上限があり、途中で打ち切られている取得する行数の上限を上げる。自社では上限のせいで、12か月のはずが100日分しか集計されず、月次が実際の3分の1になっていました
前年と比べたいのに比較が出ないSearch Consoleは16か月より前を保存していない1年より前との比較はあきらめる。毎月の数字を自分で残しておく
表示回数は多いのに順位が40位以下検索する人は多いが、自分のページは評価されていない表示回数の多さを成果と取り違えない。順位が20位より下なら、ほぼ見られていないと考える
入口ページの一覧に「(not set)」が出る入口を特定できなかった訪問そのまま無視してよい。無理に解釈しない

正直に書いておくこと

  • この記事は、一度まちがえた判断を書き直したものです。公開時は「料金ページが検索から届いていないので書き直す」という結論でした。そのあと転送の設定に気づき、前提から確かめ直しています
  • この1年は、途中の4か月分の記録が欠けています。アクセス解析が止まっていたためで、その経緯は別の記事に書きました。GA4の数字は「記録のある245日分」です
  • 訪問回数は多くありません。1年で1,390回です。数の少ない項目を細かく解釈しても意味がないので、この記事では傾向がはっきり出ているものだけを扱いました
  • 成果(問い合わせ数)との結びつきはまだ出せません。問い合わせ完了を記録する設定を入れたのが2026年9月18日で、それ以前のデータがないためです。「どの流入元が問い合わせにつながるか」は次回に持ち越しです
  • ここに書いた判断は自社サイトの話です。業種や規模が違えば、見るべき場所も変わります

要点

  • 訪問者数の増減を見ても、直す場所は出てこない。ページごとに「検索で出た回数」と「クリックされた回数」を並べると出てくる
  • ただし、成績の悪いページを見つけたら、手を入れる前にそのURLを開く。サイトを作り替えていると、すでに廃止したページの数字が残っている
  • 社名での検索を除いて見る。残ったものが、本当に新しい人を連れてきている言葉になる

自社サイトでやってみて、直すべき場所より先に、自分の数字の読み方の甘さが出てきました。同じ見方は、どのサイトでも1時間ほどでできます。自社では何が起きているのか気になる方は、お気軽にご相談ください。

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YUSUKE YAMADA
代表取締役 / Web制作・AI業務効率化
30社+
支援実績
4
事業歴
1000
最大月商達成
10
最速成果達成
大阪府枚方市を拠点に、中小企業・個人事業主・スタートアップの「集客」と「採用」を仕組みから支援。2022年の個人開業を経て2024年1月に法人化。ホームページ制作・EC構築・LP制作からWeb広告運用・採用支援・業務効率化まで一気通貫で対応。
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