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新商品を出したら、知らないうちに「クーポン対象」に入っていた。Shopifyで点検した3か所

2026年9月20日
約11分で読めます
山田 祐輔
新商品を出したら、知らないうちに「クーポン対象」に入っていた。Shopifyで点検した3か所

新商品が、何もしていないのに「クーポン対象」に入っていました

支援先のネットショップ(Shopifyで運営されています)で、新商品の販売を始めました。発売当日、運営している方からはこう念を押されていました。「定期購入は割引しますが、1回だけ買う方には割引なしでお願いします」。

翌日、商品の設定を見直していて気づきました。新商品が「クーポン対象」という名前の商品グループに入っているんです。

入れた覚えはありません。

先に結論をお伝えすると、実害はありませんでした。その商品グループを使っているクーポンが、1本も無かったからです。ただ、それは調べて初めて分かったことです。次に誰かがそのグループを使ってクーポンを作れば、新商品にもそのまま効いてしまうところでした。

点検した場所は3か所あります。商品グループの条件、クーポンの一覧、商品のタグです。どれも管理画面の中で見られます。この記事では、その3か所を順にお話しします。

新商品が自動で「クーポン対象」に入る仕組み
図1:新商品が自動で「クーポン対象」に入る仕組み

きっかけ

新商品の編集画面には、その商品がどの商品グループに入っているかが並ぶ欄があります。そこに、自分で入れた「商品一覧」のグループと並んで、「クーポン対象」が出ていました。

商品を作ったとき、この欄は触っていません。それなのに入っています。

最初は「誰かが手で入れたのかな」と思いました。でも違いました。このグループは、人が商品を選んで入れる作りではなかったんです。

最初に:いま、どの画面の話をしているのか

今回見る場所は、すべてShopifyの管理画面の中にあります。ただ、左のメニューで3つに分かれています。ここが混ざると話がややこしくなるので、先に整理させてください。

  1. 商品管理 > コレクション — 商品グループの一覧です。グループごとに「どの商品を入れるか」の決まりが書いてあります
  2. ディスカウント — クーポンや自動割引の一覧です。1本ずつ「どの商品に効くか」が書いてあります
  3. 商品管理 > 各商品の編集画面 — 商品に付けるタグと、その商品が入っているグループが見えます

1で「なぜ入ったのか」が分かり、2で「入っていると困るのか」が分かり、3で直します。

用語は3つだけ

  • 商品をまとめておくグループ(コレクションと呼びます) — 「新着」「セール対象」のように、商品を束ねておく入れ物です。お客様に見せる一覧ページにもなりますし、今回のように「クーポンが効く商品の範囲」を決めるためだけに使うこともできます。
  • 決まりに合う商品が自動で入るグループ(自動コレクションと呼びます) — 「タグに◯◯が付いている商品」のような決まりを書いておくと、合う商品が勝手に出入りします。人が1つずつ選ぶ手動のグループとは作りが違います。
  • 商品に貼る目印の言葉(タグと呼びます) — 商品ごとに自由に付けられる短い言葉です。お客様の画面には基本的に出ません。自動コレクションの決まりでよく使われます。

今回の話は、この3つで説明がつきます。自動コレクションの決まりが「あるタグが付いていない商品」でした。ですので、タグを何も付けていない新商品は、作った瞬間に入ったわけです。

手順0:ご自分のお店でも起きているか調べる【商品の編集画面】

いちばん新しく作った商品を開いて、「コレクション」の欄を見てみてください。

  • 自分で入れたグループだけが並んでいる → この記事の話は起きていません
  • 入れた覚えのないグループが並んでいる → 自動コレクションに拾われています。次の手順でその決まりを見てみましょう

あわせて、クーポン用・セール用のグループがお店にあるかも見ておくと安心です。名前に「クーポン」「対象」「セール」「キャンペーン」が入っているグループが目印になります。

手順1:グループの決まりを読む【商品管理 > コレクション】

「クーポン対象」を開くと、右側に決まりが1行だけ書いてありました。

「タグ」が「除外」を「含まない」。(グループ名とタグ名は、実際のものから少し変えて書いています)

つまり、「除外」というタグが付いていない商品は、全部ここに入ります。全部です。開いた時点で62商品が入っていました。販売先はどこにも出しておらず、お客様の目には触れません。クーポンの範囲を決めるためだけのグループです。

この決まりの「向き」が、今回いちばんお伝えしたいところです。

  • 「対象」のタグが付いた商品だけを入れる決まり → 新商品は、タグを付けるまで入りません
  • 「除外」のタグが付いていない商品を全部入れる決まり → 新商品は、何もしなければ入ります

後者は、商品が増えるたびにタグを付け忘れても「クーポンが効かない商品」が生まれません。運営する側にはとても楽な作りです。そのかわり、割引したくない商品を出すときは、出す側が毎回「除外」を付けないといけません。お店の中で除外タグが付いていたのは、公開中の商品では2つだけでした。

手順2:そのグループを使っている割引があるか数える【ディスカウント】

入っているだけなら、まだ何も起きません。困るのは、そのグループを範囲にしたクーポンが生きているときです。

ディスカウントの一覧には、割引ごとに「どこに効くか」が1行で出ます。上から全部読みました。

割引10本を点検した結果
図2:割引10本を点検した結果
  • 割引は全部で10本
  • いま有効なのは4本。うち3本は季節キャンペーンのクーポンで、範囲は別の手動のグループでした。残り1本は、紹介制度のアプリが自動で作った割引です
  • 期限切れが6本
  • これから始まる予約済みの割引は0本
  • 「クーポン対象」を範囲にしている割引は、0本

有効な3本のクーポンには、もう1つ条件が付いていました。「一度限りの購入」にだけ効く、という条件です。定期購入には効きません。範囲のグループに新商品は入っていなかったので、どちらにしても新商品には効きません。

ここまで見て、やっと「いまは実害が無い」と言えました。

逆に言うと、グループの決まりだけ見て「入っているから危ない」と慌てるのも、割引の一覧だけ見て「該当なし」と安心するのも、片方しか見ていないことになります。両方見て、初めて判断できます。

手順3:割引したくない商品にタグを付ける【商品の編集画面】

実害が無くても、次に誰かがこのグループでクーポンを作れば効いてしまいます。作る方が、新商品だけ割引なしのお約束になっていることを覚えているとは限りません。

なので、先に外しておくことにしました。

やることは1つだけです。商品の編集画面の「タグ」に「除外」を足して保存します。タグの欄を開くと、お店でよく使うタグが候補に出るので、打ち込まずに選べます。表記ゆれを防げるので、候補にあるなら選ぶほうがおすすめです。

同じ商品の卸用(取扱店さんが仕入れるための別商品として登録しています)にも、同じタグを付けました。

つまずき早見表

起きたこと原因どうしたか
タグを付けて保存したのに、コレクション欄にまだ「クーポン対象」が出ています自動コレクションの出入りは、保存と同時ではありません。保存して20秒ほどで開き直したときは、まだ残っていましたさらに20秒ほど待って開き直すと外れていました。2商品とも同じでした。すぐ見て「効かない」と判断しないのがコツです
グループに入れた覚えがないのに入っています手動ではなく自動コレクションでした。決まりが「除外タグを含まない」だと、何もしない商品が全部入りますコレクションを開いて、決まりの1行を読みます
割引の一覧を見ても、どのグループに効くのか分かりません一覧の説明文に、範囲のグループ名がかぎかっこ付きで出ています。見出しだけ読むと見落とします説明文を1本ずつ読みました
定期購入の割引まで消えないか心配になります定期購入の割引は、クーポンとは別の仕組み(定期購入のプラン側)で決まっていますタグを付けたあと、商品ページで定期購入の価格が変わっていないことを確かめました

確認方法

タグを付けたら、次の2つを見てみてください。

  1. 商品の編集画面を開き直して、「コレクション」の欄から「クーポン対象」が消えていること。消えていなければ、1分ほど置いてもう一度開いてみてください
  2. お客様が見る商品ページを開いて、定期購入の価格と通常の価格が、タグを付ける前と同じになっていること

クーポンを実際に入れて試す方法もあります。ただ今回は、範囲にしている割引が0本だったので、試すクーポンがありませんでした。次にこのグループでクーポンを作るときは、公開前に、除外した商品をカートに入れて、クーポンが弾かれることを確かめるつもりです。

タグを付けてから、グループから外れるまで
図3:タグを付けてから、グループから外れるまで

正直に書いておくこと

  • 今回は、事故を止めた話ではありません。事故は起きていませんでした。起きうる形になっていたのを、起きる前に見つけただけです
  • 「除外タグが付いていない商品は全部入る」という決まりは、間違いではありません。付け忘れで「この商品だけクーポンが効かない」となる心配が無い作りです。どちらの向きにするかは、お店の事情で決めていいと思います。大事なのは、どちらの向きなのかを運営する方が知っていることです
  • タグを付けてから外れるまでの時間は、このお店で2商品を試した実測です。どのお店でも同じとは言えません。商品数が多いお店では、もっとかかるかもしれません
  • この方法で防げるのは、そのグループを範囲にしたクーポンだけです。「すべての商品」を範囲にしたクーポンを作れば、タグに関係なく効きます。クーポンを作るときに範囲を確かめる手間は、タグでは無くなりません
  • 紹介制度や定期購入のアプリが自動で作る割引は、一覧に「消さないで」と書いてあることがあります。意味が分からない割引は消さずに、アプリの説明を読むか、入れた方に聞いてみてください

要点3行

  • 自動コレクションの決まりが「除外タグを含まない」になっていると、新商品は何もしなくても入ります。決まりの1行を読めば分かります
  • 入っているだけでは実害はありません。そのグループを範囲にした割引が生きているかを、ディスカウントの一覧で数えてみてください
  • 割引したくない商品は、発売前に除外タグを付けておきましょう。付けてからグループを外れるまで数十秒かかるので、すぐ見て慌てなくて大丈夫です
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山田祐輔 山田祐輔
山田 祐輔
YUSUKE YAMADA
代表取締役 / Web制作・AI業務効率化
30社+
支援実績
4
事業歴
1000
最大月商達成
10
最速成果達成
大阪府枚方市を拠点に、中小企業・個人事業主・スタートアップの「集客」と「採用」を仕組みから支援。2022年の個人開業を経て2024年1月に法人化。ホームページ制作・EC構築・LP制作からWeb広告運用・採用支援・業務効率化まで一気通貫で対応。
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