集客・売上採用業務効率化制作実績会社概要ブログ無料相談
Webマーケ

制作会社と連絡が取れなくなったホームページを、取り戻した話。鍵は「サーバーの更新お知らせメール」でした

2026年10月23日
約10分で読めます
山田 祐輔
制作会社と連絡が取れなくなったホームページを、取り戻した話。鍵は「サーバーの更新お知らせメール」でした

ホームページを作ってくれた会社と連絡が取れなくなり、半年ほど何も触れない状態になっていた会社があります。知人の紹介で相談を受け、2か月かけて管理画面に入り直し、バックアップを取るところまで戻しました。

先に結論です。会社側にログイン情報が1つも残っていなくても、サーバー会社から届く「契約の自動更新のお知らせ」メールを1通探し出せれば、そこから取り戻せます。この記事では、何が起きていたか、どの順番で戻したか、戻したあとに見つかった問題を、そのまま書きます。

きっかけ

相談の内容は「対応エリアに町の名前をいくつか足したい」という、ふつうなら10分で終わる修正でした。

ところが、聞いていくと次の状態でした。

  • ホームページを作った会社と、約半年、連絡が取れていない
  • WordPress(ホームページの中身を編集する仕組み)のログイン情報を、会社側が一度も受け取っていない
  • サーバー(ホームページのデータを置いている場所)の契約が誰の名義かも、はっきりしない

つまり、自分の会社のホームページなのに、町名ひとつ足せない。そういう状態でした。

最初に:ホームページは3つの「鍵」で動いている

ホームページを支える3つの鍵と、今回の状態

作業に入る前に、どこの鍵が手元にあって、どこの鍵が無いのかを整理しました。読者の方も、ここで自分の会社の状態を当てはめてみてください。

鍵何を決めるか持っていないと起きること
ドメイン住所(example.com のような名前)更新が切れると、ホームページもメールも止まる
サーバーデータの置き場所中身の修正・バックアップ・引っ越しができない
WordPressの管理者中身の編集権限文章や写真を1文字も変えられない

今回は、ドメインとサーバーの契約は会社の代表者本人の名義でした。ここが救いでした。もし制作会社の名義だったら、話はもっと難しくなります。

一方で、サーバーの契約に登録されていたメールアドレスは、会社で使っているアドレスとは別のものでした。そしてWordPressの管理者は、制作会社の人のアカウントが1つあるだけでした。

用語は3つだけ

  • サーバーのアカウント:サーバー会社の管理画面に入るための、契約者としてのログインのことです。ここに入れると、サーバーの中のWordPressにも手が届きます。
  • WordPressの管理者:ホームページの中身を編集できる、いちばん強い権限のユーザーです。ふつうは制作会社と会社の両方が持ちます。
  • バックアップ:ホームページの中身をまるごと1つのファイルに固めたものです。これがあれば、壊れても引っ越しても戻せます。

手順0:いま何を持っているかを確かめる

次の3つを順に確かめます。全部「分からない」でも大丈夫です。今回もそこから始めました。

  1. ドメインの名義:ドメインの更新案内メールが、誰のメールアドレスに届いているか
  2. サーバーの名義:サーバー会社からの請求や更新案内が、誰に届いているか
  3. WordPressの管理者:ログイン画面のURLと、自分のユーザー名を知っているか

今回の答えは「1と2は会社の代表者名義らしいが、届いているメールアドレスが分からない」「3は知らない」でした。

手順1:サーバー会社からのメールを探す【会社側のメール】

取り戻した順番(5ステップ)

ここが今回いちばんの分かれ道でした。

サーバー会社は、契約の自動更新のたびに「更新のお知らせ」メールを送っています。このメールには、契約のアカウントIDと、登録されているメールアドレスが載っています。この2つが分かれば、パスワードを知らなくても再設定できます。

会社の方に、心当たりのあるメールアドレスを全部あたってもらい、サーバー会社名で検索してもらいました。見つかったのは、会社で日常的に使っているものとは別のGmailでした。制作当時に作ったアドレスだったようです。

ここで分かったこと:連絡が取れない制作会社に連絡を取ろうとするより、サーバー会社からのメールを探すほうが早いです。相手の返事を待たなくて済みます。

手順2:パスワードを再設定する【サーバー会社の管理画面】

アカウントIDが分かったので、サーバー会社の「パスワードをお忘れの方」から再設定を申請しました。再設定用のメールは、手順1で見つけたGmailに届きます。会社の方にそのGmailで受け取ってもらい、新しいパスワードを設定してもらいました。

これで、サーバーの管理画面に入れるようになりました。相談を受けてから、ここまでで2か月弱かかっています。作業そのものは短い。ほとんどは「どのメールアドレスか」を探す時間でした。

手順3:WordPressの管理画面にたどり着く【サーバーの管理画面】

サーバーの管理画面には、WordPressをインストールした記録が残っています。そこを開くと、WordPressのログイン画面のURLと、管理者のユーザー名が見られます。

今回はここで、管理者のユーザーが制作会社の人の1つだけだと分かりました。登録メールも制作会社の人のものです。会社側のアカウントは最初から作られていませんでした。

この場合でも、サーバーの管理画面から入れていれば、新しい管理者を作る手段があります。今回は、会社用のメールアドレスで新しい管理者を作ることにしました。

手順4:まずバックアップを取る【WordPressの管理画面】

管理画面に入れたら、何かを直す前に、まるごとバックアップを取ります。今回は、入っていたバックアップ用の機能を使い、画像も、文章や設定を入れている箱(データベース)も含めた完全なものを、1ファイル(127MB)で取りました。会社のオンラインの保管場所(クラウドと呼びます)に置いてあります。

これを先にやる理由は2つです。ひとつは、次の作業で壊しても戻せること。もうひとつは、万が一サーバーの契約が切れても、別の場所に引っ越せることです。半年連絡が取れない状態が続いていたので、「いつ止まってもおかしくない」前提で動きました。

手順5:制作会社のログインをどうするか【WordPressの管理画面】

会社用の管理者ができたら、制作会社のアカウントをそのままにしておくかを決めます。今回は、会社の方と相談して、制作会社のアカウントのパスワードを変え、ログインに2段階の確認を付ける方針にしました。

これは制作会社を疑っているからではありません。連絡が取れない人が、自社のホームページを編集できる状態を放置しない、というだけの話です。

つまずき早見表

起きたこと原因どうしたか
ログイン情報が1つも無い納品時に共有されていなかったサーバー契約の更新メールから逆にたどった
サーバーの登録メールが分からない制作当時に作った別のGmailだった心当たりのアドレスでサーバー会社名を検索してもらった
WordPressの管理者が制作会社の1人だけ会社側のアカウントが未作成サーバー側から入って、会社用の管理者を新設
人名の漢字が資料ごとに違う打ち合わせの文字起こしが自動で補正していたサーバーの契約者名で裏を取った

最後の行は小さなことに見えますが、契約者名の確認で初めて正しい漢字が分かりました。文字起こしや自動要約は、人名を勝手に直すことがあります。

入ってから見つかったこと

管理画面に入って最初に見えたのは、次の状態でした。

  • WordPress本体の更新が3件、追加機能(プラグイン)の更新が3件、たまっていた
  • 有料テーマが4つ前の版のままだった
  • コメントが6件届いていて、どれも迷惑コメントと思われるものだった
  • 制作会社が追加したプログラムの断片が3つあったが、すべて停止中で、動いているものは無かった

最後の1つは、入る前にいちばん気にしていた点です。前の業者が入れた仕組みが勝手に動いていないかは、必ず見ておいたほうがよいところです。今回は何も動いていなかったので、そのまま進めました。

確認方法

戻せたかどうかは、次の3点で確かめます。

  1. 会社用のメールアドレスで、WordPressにログインできる
  2. バックアップのファイルが、会社の手元にある
  3. サーバーとドメインの更新案内が、会社で日常的に見るメールアドレスに届く設定になっている

3番目は見落としがちです。今回も、サーバーの登録メールを会社用に変える作業を、復旧後の宿題にしました。

正直に書いておくこと

  • サーバーやドメインの名義が制作会社だった場合、この手順では戻せません。 その場合は、制作会社に名義変更をお願いするか、新しくサーバーを契約してホームページを作り直すことになります。今回は名義が会社本人だったから戻せました。
  • サーバー会社によって、パスワード再設定の手順や、WordPressの情報が見られる場所は違います。今回の流れがそのまま当てはまるとは限りません。
  • 「連絡が取れない」理由はこちらには分かりません。この記事は制作会社を責めるものではなく、どんな事情でも会社側が困らないための備えの話です。

要点3行

  • ホームページは「ドメイン・サーバー・WordPressの管理者」の3つの鍵で動いている。全部が自社名義か、今すぐ確かめる
  • 制作会社と連絡が取れなくても、サーバー会社の「更新のお知らせ」メールが1通あれば、アカウントIDと登録メールが分かり、そこから戻せる
  • 戻したら、直す前にバックアップ。そして更新案内が自社のメールに届く設定にしておく
この記事をシェア
← 社内のグループLINEにAIを入れてみました。その日のうちに動きましたが、つまずいたのは4か所です 保守しているホームページ7つを、外から点検してみたら出てきたもの。自社サイトにも1件ありました →
山田祐輔 山田祐輔
山田 祐輔
YUSUKE YAMADA
代表取締役 / LINE業務管理・AI業務改善・ホームページ制作
30件+
支援実績
4年
事業歴
50件+
1日の電話をLINEで管理
10日
最速で問い合わせ15件
大阪府枚方市を拠点に、中小企業・個人事業主の「業務改善」と「集客」を仕組みから支援。電話メモ・日報・予約を社員が毎日使うLINEにまとめる業務管理システムの構築と、ホームページ・ECサイトの制作から公開後の集客・運用まで、ひとつの窓口で担当。2022年の個人開業を経て2024年1月に法人化。
LINE業務管理 LINE予約システム AI業務効率化 Notion ホームページ制作 ECサイト(Shopify) LP制作 Google広告・Meta広告 MEO・SEO
お問い合わせ LINEで相談