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Shopifyメールの使い方|追加費用なしで始めるリピート施策

2026年8月18日
約10分で読めます
山田 祐輔
Shopifyメールの使い方|追加費用なしで始めるリピート施策

「広告費をかけて集客しても、買ってくださるのは最初の一回だけ。2回目につながらない」——ネットショップを運営される方から、よくいただくご相談です。

新規のお客様を1人お迎えするコストは、年々上がる傾向にあります。一方で、一度ご購入いただいた方にもう一度買っていただくほうが、手間も費用も小さく済むケースが多いものです。頭では分かっていても、「メルマガを始めると、また月額のツール費用が増えるのでは」と足踏みしてしまう。そんなときにまず試していただきたいのが、Shopifyに最初から備わっているShopifyメール(Shopify Email)です。

この記事では、追加のアプリ費用をかけずにリピート施策を始める手順と、最初に組んでおきたい配信の型、送る前に押さえたい法律・表現上の注意点までを整理します。

なぜ「2回目の購入」から手をつけるのか

売上を伸ばそうとすると、多くの店舗さんはまず広告や新商品に目を向けます。もちろん必要な取り組みですが、すでに買ってくださった方への働きかけは、後回しにされがちなわりに手応えが出やすい領域です。広告だけを増やしても「集めては逃がす」の繰り返しになりがちです。理由は3つあります。

ひとつ目は、相手がすでに商品を知っていること。新規のお客様には「どんな店か」「自分に合う商品か」を一から説明する必要がありますが、既存のお客様にその説明は要りません。伝えるべきことが少ないぶん、短い文章でも動いていただけます。

ふたつ目は、連絡先をすでにお預かりしていること。広告は出稿をやめれば表示が止まりますが、メールアドレスは自社に蓄積される資産です。プラットフォームの仕様変更に左右されにくい連絡手段を持っておくことは、長く運営するうえでの安心材料になります。

3つ目は、始めるための初期投資が小さいこと。Shopifyでお店を運営されているなら、メール配信の機能はすでに管理画面の中にあります。新しく契約するものも、覚え直すものもほとんどありません。

Shopifyメールとは——管理画面内で完結するメール配信機能

Shopifyメールは、Shopifyが公式に提供するメール配信機能です。管理画面の「マーケティング」から利用でき、別途アカウントを作ったり顧客リストを外部に移したりする必要がありません。

顧客リストの管理が要らないのが最大の利点

外部のメール配信ツールを使う場合、購入者の情報をCSVで書き出して取り込む作業が発生します。この「リストの同期」が、実は一番続かない部分です。忙しい時期に更新が止まり、気づけば半年前のリストのまま——という話は珍しくありません。

Shopifyメールなら、ストアの顧客情報がそのまま配信対象になります。「過去に購入したことがある人」「特定の商品を買った人」「配信を希望している人」といった条件で絞り込めるうえ、リストのメンテナンス作業も要りません。この「余計な作業が挟まらない」点が、少人数のお店には大きな利点です。

商品紹介のブロックを差し込めば、商品画像・価格・購入ボタンが自動で反映されます。HTMLの知識がなくても、テンプレートの文章を差し替えるだけで形になります。

費用の考え方——まず無料の範囲で試せる

Shopifyメールには、毎月一定の通数までは追加費用なしで送れる無料枠が用意されています。執筆時点では月1万通程度が目安とされていますが、この枠や超過時の料金体系は改定される可能性がありますので、実際に始める前にShopifyの公式ページでご確認ください。

配信対象が500人なら、単純計算で月20回ほど送れる枠です。実際にそこまで送ることはまずありませんので、多くの小規模店舗にとっては当面、追加費用を気にせず運用できる範囲とお考えいただいてよいでしょう。まず無料で試し、成果が見えてから本格的なツールを検討できる点は、初めてメルマガに取り組む店舗さんにとって大きな安心材料です。

専用ツールとの使い分け

もちろん、すべての用途に向いているわけではありません。細かい条件分岐を伴うシナリオ配信や、A/Bテストを繰り返す精緻な最適化は、専用ツールのほうが得意です。順番としては「まずShopifyメールで配信の習慣をつくり、物足りなくなった時点で専用ツールを検討する」という流れをおすすめしています。高機能なツールを契約しても、送る中身が決まっていなければ宝の持ち腐れです。

最初に組みたい配信の型3つ

いざ始めようとすると「何を書けばいいのか」で止まる方が多いです。まずは次の3つを用意すれば形になります。

1. 購入直後のお礼メール

注文確認メールとは別に、購入から数日後に届くお礼のメールです。ここで売り込む必要はありません。むしろ「商品の使い方」「よくあるご質問」「困ったときの連絡先」を伝えるほうが向いています。

初回購入の直後は「この買い物は正解だっただろうか」と少し不安になりやすいタイミングです。使い方が分からず放置されれば、良い商品でも次にはつながりません。丁寧な一通は、返品や問い合わせを減らすことにも役立ちます。

2. 2回目の購入をうながすフォロー配信

商品の使用サイクルに合わせて送る配信です。消耗品であれば「そろそろなくなる頃ではありませんか」というタイミング、季節性のある商品であれば次のシーズンの入り口が目安になります。

大事なのは自社の商品が何日でなくなるのかを一度把握しておくことです。目安が分かれば送るタイミングは自然に決まります。分からなければ購入から30日後・60日後あたりで試し、反応の良かったほうに寄せる形で構いません。「前回の商品と一緒に使うと便利なもの」という切り口の関連商品のご提案も、押し売りの印象を与えにくく相性の良い内容です。

3. 定期的なお知らせ配信

新商品、入荷、季節のおすすめ、店舗からのお知らせなどをまとめた配信です。頻度は月1〜2回程度から始めるのが現実的でしょう。毎週送ると決めて2週間で力尽きるより、月1回を1年続けるほうが価値があります。

内容は商品紹介ばかりにせず、「スタッフの使い方紹介」「お客様の声」「素材や製法のこだわり」といった読み物を織り交ぜると、開封される習慣がつきやすくなります。売り込みだけのメールは、回を重ねるごとに開かれなくなりがちです。

送る前に押さえたい注意点

メール配信は法律と表現のルールが関わる領域です。最低限のところは押さえておきましょう。

同意の取得と配信停止の導線

広告・宣伝を含むメールは、原則としてあらかじめ受け取ることに同意した方にのみ送るのがルールです(特定電子メール法)。Shopifyでは購入手続きの画面に配信希望のチェック欄を用意できますので、この設定を有効にし、同意をいただいた方だけを配信対象にしてください。

またメール本文には送信者の氏名または名称、連絡先、配信停止手続きの案内を明記する必要があります。Shopifyメールのテンプレートには配信停止リンクが標準で入っていますので、削除したり見つけにくくしたりしないようご注意ください。「解除しにくいメール」は法令上の問題であると同時に、迷惑メール判定を招いて他のお客様への到達率まで下げてしまいます。

商品ジャンルによっては表現の制限がある

化粧品・健康食品・サプリメント・医療機器などを扱う場合、薬機法(医薬品医療機器等法)の観点から書ける表現に制限があります。たとえば化粧品で「シミが消える」など医薬品のような効果を示す表現は認められていません。健康食品で病気の治療や予防をうたうことも同様です。

価格や割引を「今だけ」「通常価格から半額」と書く場合も、その通常価格が実際に販売されていた価格でなければ景品表示法上の問題になり得ます。メールはサイト以上に勢いで書いてしまいやすい媒体です。該当ジャンルを扱っておられる場合は、社内に表現のチェック役を1人決めておくことをおすすめします。

効果の測り方はシンプルでよい

Shopifyメールでは、開封率・クリック率・そのメール経由の売上を確認できます。最初はこの3つだけで十分です。

  • 開封率が低ければ、件名か送信タイミングを変えてみる
  • クリック率が低ければ、本文の内容かボタンの位置を見直す
  • 売上につながらなければ、送る相手の絞り込みか商品の選び方を変えてみる

数字を細かく追いかけるより、「1回送るごとに1か所だけ変える」ほうが、何が効いたのか分かりやすく続けやすくなります。なお開封率は受信側の設定により正確に計測されない場合もあるため、前回との比較材料としてご覧ください。

まとめ——道具はもうある

リピート施策というと大がかりな仕組みを想像されるかもしれませんが、Shopifyでお店を運営されているなら、必要な道具はすでに管理画面の中にあります。新しい契約も、リストの引っ越しも要りません。

まずは「購入後のお礼メールを1通つくる」ところから始めてみてください。できたら月1回のお知らせ配信を足す。この2つが回り出すだけでも、お客様との接点は増えていきます。配信設計を凝るのは、その後で十分です。

とはいえ「誰に何を送るか」の設計や、商品ジャンルによる表現のチェックは、社内だけで判断しづらい部分でもあります。メディレクションでもECサイトの構築・運用支援の中で、こうしたご相談をいただくことが増えています。開店後の運営でつまずきやすい点は、Shopify運営でよくある失敗5選も併せてご覧ください。

まずは無料相談から

メディレクションでは、Web制作からAIによる業務効率化まで、中小企業の「売る・採る・回す」を一気通貫でご支援しています。「何から手をつければいいか分からない」という段階のご相談も歓迎です。無料相談はこちらからお気軽にどうぞ。

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山田 祐輔
YUSUKE YAMADA
代表取締役 / Webマーケター
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支援実績
3年+
事業歴
1000
最大月商達成
10
最速成果達成
大阪府枚方市を拠点に、中小企業・個人事業主・スタートアップの「集客」と「採用」を仕組みから支援。2022年の個人開業を経て2024年1月に法人化。ホームページ制作・EC構築・LP制作からWeb広告運用・採用支援・業務効率化まで一気通貫で対応。
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